ソラマメ
イメージ
原産地
地中海沿岸・カスピ海南部地域
科
マメ科
高さ
50~70cm
花期
4~5月
形態
秋まき一年草
収穫期
5~6月
別名等
ビシア・ファバ(学名)/空豆/蚕豆/オタフクマメ/ブロードビーン
日照
10月中旬~6月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
肥料
秋の元肥の他、2~4月に、固形肥料の置き肥、または7~10日に一度の液肥。
【補足】マメ科植物なので、窒素(N)は控える。わりと肥料食いである。
植え付け
10月下旬~11月下旬、株間20~40cm。
【補足】移植を嫌うので、根を傷めない。
整姿
春、枝がたくさん伸びてきたら、5~7本に間引き、その後、枝が長さ60~70cmになったら摘芯する。
枝が伸びると、株元が不安定になるので、株の中心部に土を盛り、重しにする。(この作業は、土の重みで枝を広げさせ、日照と風通しを確保する役割もある。)同時に、支柱を立てて枝を固定する。
繁殖
【タネまき】10月中旬~11月下旬(おはぐろ(タネにある黒い筋)を、斜め下に向けてまく)。
耐暑性
とても弱い。
耐寒性
やや弱く、霜除けする。
【補足】高温にあわせない。
解説
- 花も美しいマメである。一般的な系統は、一つのサヤに2~3粒の豆が入る「一寸」系で、主な品種に「打越一寸」「河内一寸」「清水一寸」「仁徳一寸」「陵西(りょうさい)一寸」「早生一寸」などがある。
- 花色は、白花系と赤花系がある。白花系の方が大きなマメになるらしい。
注意点・病害虫
- 草丈によって耐寒性が変わり、本葉5~6枚の頃が最も強い。これより大きくても小さくても、耐寒性が弱くなっている(半耐寒性になる)ので、タネまきの時期に注意する。
- 多くの品種は、冬の低温にあわないと開花しない。寒地で春まきする場合も、なるべく早まきする。ただし、最近は低温を必要としない、春まき用の品種も出てきている。
- タネにかぶせる土が厚すぎると、発芽率が悪くなる。覆土は1~3cmもあれば足りる。
- 酸性土を嫌うので、土に石灰を散布してから植える。連作は不可。
- 株が大きく広がるので、8号鉢に一株、65cmプランターなら二株とする。
- 病気は、ウイルス病やうどんこ病のほか、赤色斑点病や輪紋病にかかる。このうち、赤色斑点病は、茎葉・さやなどに、赤褐色の小斑点が多数できる病気で、別名「チョコレート斑点病」とも呼ぶ。ビスダイセンが効果あり。
- 害虫は、アブラムシがよく発生する。また、タネまき後~発芽初期までは、鳥に狙われる。
収穫・利用
- サヤが熟してくると、背に黒褐色の筋が現れ、次第に下を向く。だいたい、水平よりやや下向きになった時が収穫の最適期。採り遅れないよう注意。
(※データ:大阪市基準)