いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

スイカ

イメージ

原産地

アフリカ南部のカラハリ砂漠周辺

ウリ科

高さ

3~6m(つる性)

花期

6~8月

形態

春まき一年草

収穫期

7~9月

別名等

シトルルス・ラナツス(学名)/西瓜/ウォーターメロン

日照

5月上旬~9月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

【補足】過湿をとても嫌うので注意。収穫10日前から水やりを控えめにすると、果実の糖度が増し、裂果も防げる(ただし、乾かしすぎに注意)。

肥料

春の元肥の他、一番果着果後(一番最初の果実が付いてから)~8月中旬に、固形肥料の置き肥。

【補足】多肥にすると「つるぼけ」を起こして収穫量が減ったり、果実の品質が悪くなったりする。

植え付け

5月上旬~6月上旬、株間80~100cm。

【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

普通は地面をマルチングし、その上につるを這わせるが、支柱を立てて縦方向に誘引してもよい。


【仕立て方】親づるを摘芯しない場合は、基部から10~15節目に開花結実させる。
親づるを摘芯する場合は、本葉5~6枚のときに行い、発生した子づるを2本に制限し、左右に誘引する。各つるの一番最初に咲いた雌花は摘み取り、結実させない。


【摘果】つる一本につき実1個が目安。(コンテナ栽培なら一株で1~2個、地植えなら、一株で3~4個が限度。)

繁殖

【タネまき】3月中旬~5月上旬。(一晩水に浸けてからまく。低温期は加温する。)

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

とても弱い(最低15℃)。

解説

  1. 野菜とも果物ともいえる、微妙な立場の植物。赤肉種と黄肉種に分かれ、大きさも大玉種と小玉種がある。また、おなじみの縞模様がない品種や、果実が楕円形の品種もある。
  2. 主な品種は、「赤こだま(赤肉小玉)」「甘泉(赤肉大玉)」「縞王(赤肉大玉)」「こだま(黄肉小玉)」など。昔に流行った「タネなしスイカ」は、果実の品質が劣るなどの理由で、ほとんど見かけなくなった。

注意点・病害虫

  1. 連作は不可だが、接ぎ木苗(ユウガオ台またはカボチャ台)なら可能。
  2. コンテナ栽培は、10号鉢に一株とする。65cmプランターなら二株植えられるが、なるべく大きく深い容器を用いる。小玉種が育てやすい。大玉種のコンテナ栽培は、不可能ではないが大玉は望めず、せいぜい中玉しか収穫できない。
  3. つる割病や炭疽病、つる枯病に弱い。連作を避け、できれば接ぎ木苗を植える。害虫は、アブラムシやハダニ、ウリハムシが発生する。

収穫・利用

  1. 小玉スイカは、開花後25日前後、大玉スイカは50~55日前後で収穫適期を迎える。外見的には、果実のヘタの部分が少しへこみ、表面のツヤが鈍くなり、果実の付いた節から出ている巻きひげが枯れる。果実を叩いた音で判断できるようになれば一人前。(未熟なスイカは硬い音、完熟スイカは濁った音がする。)

余談

  1. 非常に強い利尿作用があることで知られる。急性・慢性腎炎の薬として使われることがあるらしい。

(※データ:大阪市基準)