ショウガ
イメージ
原産地
熱帯アジア
科
ショウガ科
高さ
50~100cm
花期
8~9月
形態
春植え球根
収穫期
【葉ショウガ・筆ショウガ】6~8月、【根ショウガ】10~11月
別名等
ジンジベル・オフィシナレ(学名)/生姜/ショウキョウ/ハジカミ/薑/ジンジャー
日照
5月上旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。
休眠期は、日光に当てなくてよい。
【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。休眠期は、断水する。
【補足】休眠期は、掘り上げて乾いた土に埋めるか、新聞紙で包むなどし、塊茎(球根)の乾燥を防ぐ。
肥料
春の元肥の他、6~8月に、固形肥料の置き肥。
【補足】葉ショウガを収穫したら、直後に必ず追肥する。
植え付け
4月下旬~5月中旬、深さ5cm、株間15~30cm。
【補足】大きなタネショウガ(塊茎)は、30~80gずつになるよう、手で折り分ける。
整姿
9月頃まで、月に一度、株元に土寄せする。真夏は、地温の上昇と乾燥を防止するため、株元をマルチングしたほうがよい。
繁殖
【分球】植え付け時(刃物で切り分ける)。
耐暑性
とても強いが、強光と乾燥に注意。
耐寒性
最低8℃を保つ。
解説
- おなじみの香辛野菜である。塊茎の大きさによって、大ショウガ、中ショウガ、小ショウガに分けられる。このうち、一般家庭で育てやすいのは中ショウガと小ショウガ。
- 大ショウガは「根ショウガ」専用の系統で、主な品種に、「印度」「近江」「お多福」などがある。主に営利栽培用だが、近年は輸入ものに押され、栽培が激減しているという。
- 「葉ショウガ(未熟な塊茎の付いた茎葉)」を収穫したければ、小ショウガが適する。主な品種は、「金時」「三州」「谷中」など。
- 中ショウガは、大ショウガと小ショウガの中間タイプで、「房州」「らくだ」などの品種がある。
- 家にあるショウガから芽が出てしまったら、植えてみるとよい。多少植え付け適期を逃していても、結構殖える。(もちろん、寒い時期はだめ。)
注意点・病害虫
- 連作を嫌う。一度作った土は、4~5年は植え付けできない。
- 放任すると、すぐ雑草に負けるので、まめに除草する。
- コンテナ栽培の場合、65cmプランターで二~三株つくれる。
- ウイルス病に弱く、いつの間にか罹病し、葉に淡いモザイク模様が入る。害虫は少ないが、アワノメイガが茎の中に入り、内部を食害することがある。
収穫・利用
- 「葉ショウガ」が欲しければ、塊茎が少し肥大した頃に、根ごと引き抜いて収穫する。
- 根ごと引き抜かず、根元を少し掘って、若い茎葉だけを刃物で切り取り収穫したものを、「筆ショウガ」「矢ショウガ」などと呼ぶ。こちらのほうが、葉ショウガより長く楽しめる。
- 新芽に光が当たらないよう遮光し、軟白すると、モヤシのような「芽ショウガ」が収穫できる。
- 「ひねショウガ」とは、春に植え付けたタネショウガの部分である。古いため繊維質が多く、辛みも強いが、薬味として利用できる。(ショウガ以外の野菜類では、植え付けたタネイモの部分まで収穫して再利用することは、あまり無い。)
- 葉はハーブバスにも使える。また、塊茎の皮をむき、ゆでてから乾燥させるとドライジンジャーができる。
余談
- 観賞用の球根植物「ジンジャー」や「ジンジベル」は、同じショウガ科ではあるものの、野菜のショウガとは全く違う植物である。これらは食用にならないが、芳香のある美しい花をたくさん咲かせる。なお、食用種のショウガは、日本では開花しにくいらしい。
(※データ:大阪市基準)