いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ツルムラサキ

イメージ

原産地

中国南部~熱帯アジア

ツルムラサキ科

高さ

1.5~3m(つる性)

花期

7~11月

形態

春まき一年草

収穫期

6~11月

別名等

バセラ・ルブラ(学名)/バセラ・アルバ(緑茎系の異名)/セイロンホウレンソウ/マラバースピニッチ

日照

4月下旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

生育期に、7~10日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え付け

4月下旬~7月下旬、株間30~50cm。

【補足】移植を嫌うので、根を傷付けない。

整姿

草丈30cm程度になったら摘芯し、分枝を促す。つるが旺盛に伸びるので、支柱を立てて誘引する。

繁殖

【タネまき】4月下旬~6月下旬(一晩水に浸けてからまく)。

【挿し芽】5~8月(茎の途中の部分を挿し穂とし、軟らかい先端部分は用いない)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても弱い。

解説

  1. 茎が緑色の種類(緑茎種)と、赤紫色の種類(赤茎種)がある。赤茎種は、茎と葉の色の対比が美しく、観賞用にも適する。
  2. スーパーなどで売られているのは、主に緑茎種である。赤茎種は食味が劣るらしい。
  3. 大株になると、白~淡紅色の小さな花が咲き、その後、ブドウに似た黒紫色の果実がなる。
  4. 単に観賞用として育てるだけなら、あんどん仕立てなどにするとよい。ラティスやフェンスなどに誘引し、日よけにするのも楽しい。

注意点・病害虫

  1. きわめて生育旺盛なので、収穫をさぼると、つる同士が絡み合って後始末に困る。

収穫・利用

  1. つるが旺盛に伸びてきたら、摘芯をかねて、芽先の柔らかい部分を摘み取り収穫する。このとき、下葉を2~3枚残しながら収穫すると、すぐに新しいつるが伸び出す。
  2. 根以外、全て食用になる。ただし、茎は古くなると硬くなり、品質が落ちる。
  3. おひたしや和え物、天ぷらなどに。
  4. かつて、この植物から赤紫色の染料をとっていたらしい。

(※データ:大阪市基準)